家を塗り替えれば本当に家が長持ちするのでしょうか?グラスサラでは 長く住める家をコンセプトに提案できる雨漏り・防水・外壁塗装の専門店です!

壁の雨漏り

雨漏り診断士から見た壁の雨漏り修理と考え方

 

塗り替えだけでは雨漏りは止まるのか?

「塗り替えで雨漏りを止めれますか?」と、ご相談があります。
期待を裏切った答えになるかもしれませんが、単純に塗装をしただけでは
雨漏りは止まりません。理由として防水紙・サッシュ・雨仕舞などの
壁の構造上の不具合が原因だと、下地からの施工をしなければ根本的な解決にならないからです。

「塗装をすれば止まる」と建築に携わる多くの方が誤解していますが、
一般的な塗料にも、「防水性があるから」という間違った解釈が原因のようです。

防水性なのに、どうして雨漏りは止まらないのか?

板を折り曲げると、左の塗料はひび割れに追随しますが、右の塗料は塗膜が割れてしまいます。
建物の揺れる大きさにもよりますが、一般的な塗料では建物の揺れに、追随できません。
つまり、揺れない前提ならば問題はありませんが、地震の多いこの国の環境では、
ある程度の揺れに対応できる材質でなければ、雨漏り修理には適していません。

 なぜ防水性がある塗料なのに雨漏りが止まらないか

左 ある程度、揺れに追随する塗料   右 一般的な塗料(防水性のある塗料)
                    (微弾性フィラー+シリコントップ仕上げ)

揺れに追随する塗料だけでも雨漏りが止まらない事例

2度の塗装工事(他社)を施したが、
雨漏りが止まらず、私に調査依頼があった現場です。
散水調査の結果から、赤い丸の部分が雨漏りの浸入口になり、
内部の天井から雨漏りが起きるメカニズムが確認されました。

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下の写真は、浸入口より下の壁に浮きなどの剥離が発生していました。
浮いている塗料を剥がしてみると、モルタル壁と塗料の間に水が流れた跡
確認されました。このことからも、
浸入口の適切な処理をしなければ、
表面の塗装だけでは、雨漏りが止まらない事がわかります。

IMG_1415

では、どうすれば雨漏りを止める事ができるのか

冒頭で説明をしましたが、雨漏りを止める修理は
防水紙・サッシュ・雨仕舞など、壁の構造上の不具合を根本的に直す必要があります。
ただ修理費用に、そこまで予算をかける事が、難しいという問題点もあります。
なので、一つの方法論として

1.雨漏り原因を特定して、浸入口に適切な処理を施す
2.揺れにある程度、追随する塗装を選択する
以上の2点で次の塗り替えサイクルまでは、雨漏りを止めます。

注・・・進行症状・不具合原因・壁の種類によって、異なります。

塗り替えによる雨漏り修理は、一定期間 雨漏りを止める延命措置であり、
定期的に塗り替えが必要になる事を、お客様に理解していただかなければなりません。

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 壁の雨漏り修理 (サイディングのカバー工法)

 

雨漏り修理方法の一つとして
サイディングカバー工法を進める事があります。
塗り替えによる修理よりコストはかかりますが、防水紙など
雨仕舞を新たに作る事から、安定した修理になる事が主な理由です。

詳しく説明すると、防水紙とサイディングの間に
胴縁(木材)を挟む事で壁と防水紙の間に空間を作り、シーリング(コーキング)が
切れ、水がサイディングの内側(防水紙の上)に浸入しても、外に逃げる仕組みを作ります。
この考え方を通気工法と呼び雨仕舞の一つです。

サイディング構造IMG_2233


弊社では更に、工夫して水を逃がす仕組みを作っています。
赤の矢印の先にある穴ですが、サイディングの内側に水が回る事を
想定して出窓の上に作った水抜き穴です。

IMG_1405サイディング


1.水が溜まってサイディングの底を腐らせない
2.出窓の内側に水が滞留しにくい
などの理由で水抜き穴を作る様にしています。

 もう一工夫(^^)
壁に胴縁を打つ時にはビス(釘)で胴縁を固定しています。
このビス(釘)は胴縁の下の防水紙を貫通して壁に打ち込むのである意味
防水紙に穴を開ける事になります。

IMG_1028防水紙

 一般的なマニュアルではビス(釘)から水が回る事は考えにくいのですが
長いスパンで見ると木である胴縁が反りビス(釘)穴が広がる事を想定して
防水紙の下に屋根の防水紙に使われるゴムアスのブチルテープを使用します。

ビス(釘)に ゴムアスが巻き込み穴をふさぎます。
また両目テープになっているので防水紙にも密着して水が回らない状態を作ります。
施工の仕組みにもよりますが、安心できる雨漏り修理の方法です。

 

ひび割れにUカットは正しい選択か?

ひび割れのUカットに適している壁はコンクリート(RC)です。
理由としてはコンクリートの壁厚が120mm~200mmあります。
この場合に機械でひび割れ部分をU型に広げ
中までしっかりシール(コーキング)を打つと
水の侵入を防ぎ、鉄筋の腐食を押さえるのに有効な方法です。

しかし、サンダ(壁を切る機械)でモルタル・サイディングにUカットの補修は不向きです。
壁の厚みが12mm~30mmと薄く、壁を切るときに下地の防水紙を傷つける恐れがあります。

「施工が雑だとか、いい加減に施工をするからだ」などという話ではなく
機械で壁に切り込みを入れるわけですから、
職人さんが自覚の無い一瞬の出来事で防水紙を傷つけてしまう可能性があります。

そもそも、モルタル・サイディング壁は水が浸入しても外部に抜ける仕組みになっており
防水紙を傷つけて雨漏りを引き起こすリスクを作るよりは別の補修方法を採用する事を
お勧めします。

 

壁の構造と雨仕舞の基礎知識

コンクリート(RC)

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コンクリートは雨漏りがしない様に思いがちですが、打設時の締め固め不足や、セメントと砂利の分離でおこるジャンカという現象があります。(右の写真、凸凹した部分がジャンカです)この部分は水を浸透して雨漏りの原因になりますが、モルタルなどで補修をするとジャンカがわかりません。弊社はコンクリートを再現させる工法を 得意としているので、レベルの高い補修跡でも発見できる事が可能です。

 

モルタル壁

屋上防水

モルタルの下に防水紙があり、その防水紙の表面を水が下に抜けて行く構造になっています。
雨漏りがおきるメカニズムですが、大きな原因はモルタルと防水紙の間にあるメタルラスとモルタルが剥離し、 剥離した部分に水が溜まり、水が滞留する事により部屋内に侵入します。なので、ひび割れするとすぐに雨漏りに繋がるわけではありません。シールでの簡易補修で、水の侵入をふせぎ内部の腐食(メタルラス)を押さえれば、雨漏りの対策にはなります。ただし、シールの種類の選定として塗装がのる商品を選ぶべきです。

 

サイディング

屋上防水

サイディングの場合も下に防水紙があり、基本的に水は下に抜ける構造になっています。ただ、そのまま放置していると長年の経年劣化で防水紙が痛んだり、新設時の防水紙の不具合で、シーリングが切れると雨漏りが起きる事があります。正常な機能を防水紙が持っていれば、シーリングが切れても問題はありません。

 

 

ALC

屋上防水

右の写真は ALCパネルの裏側部分になります。
見ていただいた通り防水紙は一般的に使われておらず、シールが切れれば雨漏りの可能性は高いと言えます。この事から、モルタル壁やサイディングに比べると、もっともALC壁がシールに頼っていると言えます。経験上では、角のコーナー部分がムーブメント動き大きく主な原因になっています。以上の事からひび割れやコーキング(シーリング)が切れて、雨漏りがおきる可能性が高いのはALCということになりますが、いずれにしても長い間の放置は防水紙を著しく痛める事になるので、コーキングの切れが目立ってくると、外装工事を考える必要があります。

 






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