阿倍野区で屋上の雨漏り修理を施しています。
散水調査の結果、雨漏り原因の1つは笠木の不具合
なんて言ったらいいのか、雨仕舞に関心が無い施工業者が本当に多いですね。

たとえば、
去年施工した谷町のオフィースビルでは

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 笠木を取り外すと、見事に内部が腐食している。
どうやら、「笠木があるから雨水が回らない!」と考えるようだ。

まぁ、
一般的な考え方ではあるのだが・・・
10階建てのオフィースビルなので、そこそこの建築会社が
建てたはずだが、町の工務店と大した差(考え方)、は感じられない。(^^:)

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このオフィースビルの
笠木を修理するのにあたり内部に防水シートを施し、さらに水上にある
屋上点検口廻りも防水施工していく。ようするに・・・

雨仕舞の連続性を確保することが大事。

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写真:屋上点検口

 笠木を取り付ける前に雨仕舞として下地処理を施す。
笠木内部に雨水が浸入する事を想定をすると、これぐらいは必要になる。

笠木も屋根と同様に
夏場の紫外線にさらされ風雨を凌ぐ環境下にある。・・・

なので、
屋根にルーフィング(2次防水)を施すなら
笠木にも2次防水の概念を取り入れる事が望ましい。

この様に考えると、阿倍野の現場も笠木の不具合に見当がつき
笠木を外すと、内部はいきなり木下地のまま・・・予想通り。(^^)

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 笠木のつなぎ目にあたる木下地部分は
雨水によるシミ跡・腐食がよくわかります。(左下写真:赤丸)

おそらく、板を外すと壁内部は空洞になっており、木下地(板)の
継ぎ目から雨水が壁内部に滴下して、雨漏り具象が確認されると考えれる。

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 私が屋上防水を施工する場合、
必ずこの笠木部分まで防水を巻き込むことを提案します。
確かに笠木を取り外し防水処理後、復旧するには金額も高くなりますが

雨漏修理りは
施工費が安くても止まらなければ

意味がない・・・

安い方がお客様も
喜んでくれることは分かっていても
「ダメなものはダメです。」と、勇気ある助言も必要。(^^)

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 今回、既存の防水層が剥離していたので
この上から防止を新設しても意味がない事から、
剥離している部分を撤去したのですが、剥離している部分があまりにも多い。・・・

原因を探っていくと、なぜか・・・
床の防水層と屋根先端の唐草を防水テープで繋げていた。(塞いでいた)

たぶん、雨漏り原因が防水層の立ち上がりの低さにあると考え
防水立ち上がりと唐草(屋根の先端)の隙間に防水テープを貼り
隙間を塞いだものと推測されるが・・・

残念ながら、散水調査による検証では、雨水浸入の原因は別にあった。

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さらに、立ち上がりと
唐草の隙間を塞いでいる防水テープをカッターで切り込むと、
屋根から回り込んだ雨水が防水テープの切り口からあふれ出てきた。

お金を頂いたうえに

屋根からの雨水を防水の裏側に引き込む処置で、
防水内部に雨水が溜まり、床の剥離原因を余分に作ったことになる。・・・

今回は防水の高さを上げて、なおかつ
強風による吹込みの心配がない様に対策を取ったが

なんというか・・・

「偉そうに!」と思われるかもしれないが、
雨漏りに関わるのなら、真剣に向き合う覚悟がいると思う。(^^)